弘田三枝子
弘田 三枝子(ひろた みえこ、1947年2月5日 - 2020年7月21日)は、日本の女性歌手。
1960年代前半に16歳で歌手デビューし、「ダイナマイト娘」と称されたパワフルな歌声、やや太めだが健康的なスタイル、愛くるしい表情で人気者となり、アメリカン・ポップスのカバー曲を中心にヒットを連発する。
この時期の希望に溢れた明るい歌声は、桑田佳祐・山下達郎・竹内まりやなど、後の歌手やミュージシャンたちに多大な影響を与えた。
1960年代中頃はイギリスのビートルズ旋風やGS(グループサウンズ)ブームに押されて低迷する。
その時期に、当時日本では知られていなかったカロリーに注目して、アメリカの書籍を参考に独自に和食のカロリーを算出。カロリー計算による減量法を実践して10数キロの減量に成功した。
同時期に顔に大胆な整形手術を施して美人歌手へと変貌し、1969年にそれまでのイメージとは違う大人の女性の失恋を描いたバラード『人形の家』が大ヒットして復活。
翌年に『芸能人ダイエット本の元祖』とされる書籍『ミコのカロリーブック』を発売して、大ベストセラーとなり、日本にカロリーの概念を普及させる。
その後は再び低迷期を迎え、交際相手の妻に刺傷されるなど暗い話題もあり、1970年代後半に渡米、ジャズ歌手として評価される。
その時期から顔に施した整形手術の後遺症が顕著になり始める。
その後はヒット曲が出ず、世間からは忘れられた存在になり、ディナーショーなどを中心に活動する。
1986年4月にはダイエット本『マインド・ビューティ痩身法 より美しくへの挑戦 眠りながら美しくなる本』を発売。内面から美しくなる美容術を説いた。
2009年にはアメーバブログで発表した内容を再構築してiPhoneアプリ『ミコのダイエット・バイブル 21世紀新カロリーブック』として発売した。
書籍
『絶対やせる ミコのカロリーBOOK』
発売:1970年
出版社:集団形星
編集:久我三郎
種類:カロリー計算・食事制限
- 芸能人によるダイエット本の元祖。
- 健康的でパワフルなイメージが売りだった著者は他の歌手たちにいじめられることもあった。
- 低迷していた1967年頃から海外のダイエット本を参考に日本食のカロリーを独自に算出しながらダイエットを始め、10数kgの減量に成功した。
- 1969年に『人形の家』の大ヒットで美人歌手として復活した翌年に出版。
- 150万部を売り上げ、日本でカロリーという言葉・概念が浸透するきっかけとなった。
- 1973年にタイトルと著者名から弘田を外した改訂版『絶対やせるカロリーBOOK』(けいせい出版)が発売された。
『マインド・ビューティ痩身法 より美しくへの挑戦 眠りながら美しくなる本』
発売:1986年4月
出版社:講談社
- 煽り文は「きれいになりたいという願いを眠りながらかなえてみませんか?」
- 目次
プロローグ―潜在意識は魔法使い
心から美を望んだ人の勝ち
マインドビューティ入門
美しくなるためのテクニック
ミコの10年ぶりのカロリーブック
SMCの講習会
iPhoneアプリ
『ミコのダイエット・バイブル 21世紀新カロリーブック』
発売:2009年
種類:食事制限・マクロビオテック
- 著者はカロリー重視のダイエットから食事の質を意識するようになった。
栄養と料理 アーカイブ
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